
2026年10月26日 · 三戸 佑介
「雨が降る前に、なぜか腰痛になる」「低気圧が近づくと頭が痛い」。そんなご相談を、秋の長雨や台風の時期にいただきます。気のせいだと我慢している方も多いのですが、体の仕組みとして説明できる部分があります。この記事では、気象病の基本と、今日からできる対策をまとめます。
気象の変化で心身の調子が崩れる状態は「気象病」と呼ばれ、その中でも痛みが出るものは「天気痛」と呼ばれています。気圧の変化を感じるセンサーが内耳にあるとされ、交感神経や痛みを伝える神経の変化が関わると考えられています。ただし、仕組みにはまだ分かっていない部分も多く、全員に当てはまる話ではありません。 jmedj
天気痛の研究を続けている佐藤純先生の報告では、症状が出やすい部位は頭部が最も多く、次いで首・肩で、この2つで全体の59%を占めるとされています。腰痛も天気で悪化する方はいますが、頭痛や首・肩のほうが多いようです。ほかに、めまい、耳鳴り、だるさなどが出る方もいます。 jmedj
有力な考え方は、内耳の敏感さと自律神経がつながっているというものです。
低気圧、寒さ、高湿度といった刺激で交感神経が興奮し、痛みが強まると佐藤先生は考えています。また、頭痛では気圧よりも湿度の影響が大きいと話す頭痛専門医もいます。雨を降らせる低気圧そのものより、湿度の上昇や、低気圧の移動による気圧の変化が引き金になるとされます。 jmedjgendai
秋は秋雨前線の停滞や1日の寒暖差で、気圧と気温の変動が大きくなり、自律神経が乱れやすいとされています。今の季節にご相談が増えるのも、納得できます。 hpplus
以前のコラム「痛い場所と原因は、別のところにあるかもしれません」でも書いたとおり、腰の痛みは腰だけの問題とは限りません。天気で痛みが変わる方は、もともと体に力が入りやすく、筋肉が緊張しやすい状態になっていることがあります。そこに気圧や湿度の変化が重なると、つらさが表に出やすくなる、というのが僕の見立てです。
また、「ストレスで肩や腰が痛くなる」のコラムのとおり、無意識に力が入り続けることも痛みの一因になります。天気の影響を受けやすい方ほど、普段の体の使い方や立ち方、緊張のゆるめ方を整えておくと、崩れにくくなると考えています。
天気と痛みの関係は、まだ研究の途中です。1万5000人以上、2万8000件以上の痛みを集めて分析した2024年の研究(フェレイラ氏ら)では、気温、湿度、気圧、降雨量の変化は、膝・股関節・腰の痛みを強めることはなかったと報告されています。つまり、天気の影響を強く感じる方がいる一方で、集団全体で見ると結びつきが確認できなかった研究もあります。人によって違う、というのが現時点で正直な答えです。 kusuguru
次のような場合は、気象病と決めつけず、先に医療機関を受診してください。
Q. 気象病は気のせいですか?
A. 気のせいと片づけられるものではありません。内耳や自律神経が関わる仕組みが研究されています。ただし、全員に起こるわけではありません。
Q. 低気圧のときだけ痛くなりますか?
A. 個人差があります。気圧が下がるときだけでなく、上がるときに痛む方や、湿度・寒暖差に反応する方もいます。
Q. 痛み止めはいつ飲めばいいですか?
A. 薬は体質や持病で合う・合わないがあります。使い方は、医師や薬剤師に相談してください。
Q. 整体で気象病は良くなりますか?
A. 効果を約束することはできません。ただ、体の緊張や姿勢、立ち方を整えることで、天気の変化に振り回されにくい体づくりをお手伝いできる可能性があります。
「天気のせいだから仕方ない」とあきらめなくて大丈夫です。一人で抱え込まず、気軽にご相談ください。LINEからご予約・ご相談いただけます。
著者:三戸 佑介(やわら整体院 院長)
愛知県みよし市で、強く揉まない・バキバキしない施術を行っています。痛い場所だけでなく、全身のつながりを見ることを大切にしています。






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